森保ジャパンの実像(前編)

 1勝2分けでグループステージを2位で突破し、ラウンド32でブラジルに敗れた北中米ワールドカップの日本代表をとう評価すべきか。現地で取材を続ける杉山茂樹氏と浅田真樹氏が、あらためてその戦いを振り返る――。

浅田 今回のワールドカップの日本代表への評価は、何を基準に評価するかによって話が違ってくると思います。目標は本当に優勝だったのか、それともこれまで成し遂げていないベスト8だったのか。もし目標が優勝なら、ラウンド32での敗退はまさに惨敗でしょう。ベスト8なら、失敗したけれど、ある意味では順当な結果で、可もなく不可もなくといったものになるでしょう。

杉山 本当の目標が明らかになっていなかったのは大きな問題です。森保一監督が最初は「目標はベスト8」と言っていたのが、いつのまにか「優勝」になっていった。去年、グループステージの組み合わせが決まると、たぶんベスト8は難しいとわかったのではないかと思います。ラウンド32でブラジルやフランスと当たる可能性が高くて、そうなったらベスト16も難しい。それで「優勝」としか言うことがなくなってしまったのではないかと僕は思います。そのことに周囲は気づいてもっと突っ込むべきだったし、いまその評価があやふやになっている原因は我々にもある。
続きを読む>>>>