森保ジャパンの実像(後編)

「ワールドカップ優勝」を目標に掲げた森保ジャパンの旅は、そのかなり手前で終わることになった。「史上最強」とも言われた日本代表にとって、いま何が課題になっているのか。そしてこれからの4年間はどうすべきなのか。ワールドカップの取材を続けている杉山茂樹氏、浅田真樹氏のふたりが語り合う――。

浅田 話は変わりますが、最近、Jリーグなども「ライト層にアピールしなければいけない」ということで、民放の地上波でもサッカー番組が始まったりしています。結局はタレントが出演するバラエティっぽい番組になって、それはそれで悪いとは言わないけど、そういう意味では、サッカーに興味はあるけど、日本がいまどのくらいの実力で、世界ではどのくらいのところにいるのか、わからないという人たちも増えていると思うんです。そこへ向けて代表監督が「目標は優勝」と言えば、「優勝するかもしれない」と思って観るわけじゃないですか。それが「こんなフルボッコで負けちゃうの?」となれば、人気面でもマイナスになりかねない。それも含めて、余計なことを言っていたのではないかと思うんです。
 選手たちも「優勝」と言っていたじゃないですか。チャンピオンズリーグに出る選手も増えて、彼らはレアル・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・シティ、リバプールといったところはまたちょっとレベルが違うということを肌で感じている人たちのはずです。そこから「優勝を狙っている」という話が当たり前に出てきてしまう。「何を言っているんですか。トップの選手たちはこんなものじゃないですよ」という話になってもいいと思うんだけど、選手も「優勝」になってしまった。
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